（写真：AFP/TTXVN）

採決に先立ちアメリカのヘイリー国連大使は、もし決議案が採択されれば国連への拠出金について考え直すと述べ、直接的な脅しをかけていました。

採決では１２８カ国が決議案に賛成し、９カ国は反対、カナダやメキシコ、オーストラリアなど３５カ国は棄権しました。

反対票を投じたのは米国とイスラエルのほか、ミクロネシアやグアテマラ、ホンジュラスなど小国が中心でした。棄権に回ったのはチェコ、ポーランド、ハンガリー、クロアチア、南スーダンなど。２１カ国は欠席しました。

ヘイリー大使は決議案について、「我々が再び（国連に対して）世界最大の貢献を求められたとき」、および他の加盟国からさらなる援助や影響力の行使を求められたとき、「アメリカはこの日のことを思い出す」と公言しました。

さらに、在イスラエル米大使館をエルサレムに移す計画が、今回の採決によって変わることはないと強調し、「それが米国民の望みであり、正しい行動だ」と力説しました。「この採決は、アメリカ人の国連に対する見方を変えさせるだろう」と語りました。

トランプ大統領自身も２０日の閣議で国連総会の採決に触れ、「我々に対する反対票を投じさせればいい。多額の節約になる。構うものか」と発言していました。